懸賞生活のはじまり

エコーハガキを買う

 ご近所の先輩ママさん(年の頃は30代後半)が、自転車で軽快に走ってきた。
「あら、お久しぶり。元気?」と挨拶をしたとたん「あっ、ちょっと急ぐの!」とおっしゃる。
「そんなに急いでどちらへ?」
「今日、エコーハガキの発売日なの。早く行かないと無くなるの。じゃあ!」
ビュウーンと音を立てて、彼女は郵便局へ向かって全速力で走り去った。

『エコーハガキ』とはご存じの通り、宛名を書く欄の下に企業や自治体の広告が載せられ、普通のハガキより5円お得という代物。その発売日も決まっていないし、発売枚数にも限りがあるため、まめに郵便局に足を運び、情報収集が必要となる。
彼女の影響で、私は、ある日郵便局へと向かったのである。50枚ほどしかないと言われ、とりあえず全てを買ったように思う。何かに取り憑かれたような衝動だった。

その後も、さほど使うわけでもないのに何度か買い求め、いつの間にか手元にはハガキの束。
「さて、どうしようか・・・・。」これが、私の気持ちを懸賞に向かわせる、そもそものきっかけだった。

狙い目をみつける

 「懸賞に応募しよう。」そう思い立っても、どこから手を出して良いのか全くわからないのは当然。浅はかな私は、全国誌(主婦の友だのESSEだのLEEだの)のプレゼントから入ってしまった。当たるわけもない。なのに、結果ばかり気にしては、発表月のことばかり気がかりとなってしまった。ダメダメ!

ある日の午後、何気なくTVをつけたら、5分くらいの情報番組が目にとまった。2〜3、商品のCMやら、企業のPRなどが流れ、「ではここでプレゼントのお知らせです。○○社から□□を1ケースプレゼントします。ご希望の方は・・・・。」こんな番組があったなんて。
とりあえず、ハガキを出してみる。タダ、住所・氏名・年齢・TELでは当たらないと言う話を耳にしていたので、ちょっとしたイラストや、2〜3行のコメントを添えてみる。当たった!
これが、はじめて我が家に届いた獲得商品『ガム1ダース』だった。私の懸賞生活はここから始まった。