あぁ、私のチキンラーメン  1999,8.26

 今日もせっせと懸賞ハガキを書いた。かわいいヒヨコのイラストと、思い出話も加えて。

 昼食を済ませて職場に戻ろうとする夫を呼び止め、
「これ、お願いしていい?」
「はいよっ。帰りに散髪してくるから。じゃあ、いってきま〜す。」
夫は、私が思を込めた一枚のハガキをお尻のポケットに無造作に突っ込んで、ホンダタクトに乗ってビィ〜〜〜ンと出かけていった。
 
 夕方、髪を切りサッパリしたはずなのに、帰宅するなり浮かない顔のパパ・・・。
「どうかした?」
思った以上に髪を切られたか?はたまた、そろそろ生え際が気になり始めたか?まさか、極度のストレスによる10円ハゲ?私の頭の中は、勝手な想像でMAX状態だ。
夫がボソボソと話を始めた。
「えっ?なになに?」
「ごめーん。懸賞のハガキ、どっかに落とした!」
「・・・・・・・・・・。」
「床屋を出るときに気づいて、床屋にもなかったし、職場にも戻ってみたけど無くて。ごめん。」
「あっ、いいよいいよ。書き損じなんてよくあるし。ハガキは勿体なくないんだけど・・・。」
平静を装ってはみたものの、私の胸はバクバクと音を立てていた。そして、またまた身勝手な想像力を膨らませるのである。

 「1枚のハガキには私の個人情報がぎっしりよ。ご丁寧に電話番号まで書いてあるし、おまけに、『ラーメン好きの3児のママで〜す』なんて書いてある。
(そう、今回の狙い目商品は「日清 チキンラーメン30個入り」。)
さすがに、近所の人には拾われたくないなぁ。こっ恥ずかしいったらありゃしない。」

 <ちょっと、場の雰囲気が暗くなっていく。>

 「誰かがそれを拾って『奥さん・・・・・・。』なんて電話かかってきたりらどうしょう。ああっ、明日その辺を知らない人がウロウロしてたりして。」
 
 <完璧、空気が淀んできた。>

 「もう、ワシはハガキ出さん。」
そら来た。夫は完全にすねている。

 「待って待って、小さい頃小さな小瓶に手紙を入れて、海に流したことない?どこか知らない国の人が拾ってくれてぇ、返事が返ってくる日を夢みた時代があったじゃない。それだよ、それ。私のハガキは親切な人に拾われて、今頃ポストに入っているかもしれないよ。もしかしたら、数週間後、チキンラーメンが1箱届いたりして・・・。」

 <夫は同情の眼差しで見てくれている。よっしゃぁ。>
 
 「家族でテーブルを囲んでさ、『あのハガキを拾って下さった方は、どんな方かしら。バラ珍に応募して、捜してもらおうか。とにかく感謝していただきましょうね。』なんて言いながら、みんなでチキンラーメンをズルズルとすする秋の夕べ。あぁ、なんて素敵な物語なんだろう。」

 ここまで自分勝手なシナリオを書ける自分を誉めてあげたい。

 気が付けば、夫はすでにそんなことを忘れて、ウイスキーのグラスを片手に「こっちも捨てがたいなぁ。うーむ。」などとぼやきながら、『どっちの料理でショー』に真剣に見入っている。いつもの姿だ。お陰で、『渡る世間・・・』は録画しましたよぉ。
 
 我が家にチキンラーメンが届くかどうか、乞うご期待。結果も報告致します。



ほら来た!謎の電話
                                   1999.9.5

 日曜日の午後、その電話は鳴った。主人がとる。
「そちら○○○○さんのお宅でしょうか?」(○○○○は私のフルネーム)
若い男性の様らしい。ちょっと、躊躇しながら話し始める。
「はい、そうですけど。何でしょう?」
主人は、何だこいつ・・・という感情を隠しきれない様子である。
「私、商店のものなんですけど、店の前の掃除をしていたら、
○○○○さんの懸賞のはがきを拾ったんですが。出しときましょうか?」
ちょっと申し訳なさ半分と言った表情で、
「あぁ、はい、出しといて下さい。すみません。どうも〜」
「ガチャ」

 ほら来た!謎の男からの電話だ。
夫があのはがきを無くして、かれこれ10日は過ぎている。
10日の間、私のはがきは、どこをどう旅していたのか?
何度か雨も降っただろうに、10日も、商店の店先に落ちたままだったのだろうか?
まさか、その若い男の手の中で、数日間を過ごしていたとしたら・・・・。
〈またまた私の、勝手な想像が始まる。〉
     
 キーワードは・・・・
「商店のもの」 確かに夫の行きつけの床屋は、商店街の中にある。
「若い男」  この電話の声がおばちゃんだったりしたら、私は何の不安もないのに・・・。
「ヒツウチ」 どこの店の人かなぁ?夫と二人で着信記録ボタンを押して、親機のディスプレーをのぞき込むが、ヒツウチの冷たい文字。

 私が電話をとっていたら、(タラ話の好きな女だ)、
「お手を煩わせてすみません。どちらの商店の方でしょうか?」って聞き返したなぁ。
待てよぉ・・・・こんなありきたりの会話が成り立っていたかどうかわからない。
夫が出たから仕方なくあぁ言ったものの、私が出ていたら・・・・・・・・。「奥さ〜ん」
あぁ怖いっ。

 懸賞の締め切りはとっくに切れているはずだが、その若い男の言葉どおり、
私のはがきは、ポストに入ったのだろうか。なんだかスッキリしない。
このお話にその後があれば、またお伝えします。

 でも、その男性が本当に親切な人だったらごめんなさい。
電話代10円をお届けに上がりたい気分の私である。
 

待てど暮らせど・・・                    1999.10.1

 あれから1ヶ月。とうとう、チキンラーメンは届かなかった。私の「戯言」にすぎないこぼれ話。ちょっとおまけのつもりが
「チキンラーメンの続きに期待してるよ。」
なんて、一番反響があったのには本人が一番驚いている。
 以来私は、スーパーでラーメンを買えども、
「当たるかもしんないしぃ〜」
なんて、かすかな期待は捨てることなく、食べたいところをあえて「出前一丁」にして過ごしてきたのだが・・・・やっぱり当選の知らせはない。
 せめて、せめてこのHPが偶然にも「チキンラーメン」広報担当者の目にとまりったりしないかしら・・・と、またまたお幸せな思考回路、爆裂中である。
(こんなにも、一枚のはがきで人生を楽しめる人間は、私を置いて他にはいないであろう。)

 先日、あるTV番組で「ピオーネ一箱」プレゼント・・・とっさにはがきに「ピオーネ」って書きながら、
「ねぇねぇパパ、ピオーネってなんだっけ?」
「さぁ。」
「採れたてっていうぐらいだから、果物かなんかだよねぇ。」
「たぶん。」
「まぁいいや、食べ方わかるよね。」
捕らぬ狸の皮算用とはこのこと。私の頭の中は既に、とっても珍しい果物が届いた図が完成している。

その数日後のこと。
「ピンポーン」
(おおっ、もしや宅配?)
立っていたのは主人の母である。
母が抱えた箱には、確かに「ピオーネ」って文字が。
(むむっ。さては近所だし、間違って届いたのかぁ?)
「これね、お父さんと今日買ってきたの。採れたてで新鮮よっ。どうぞ。」
「あっ・・ありがとうございますぅ。いただきまぁす。」
(私の心を覗かれたか?)
一瞬母の顔が、宜保愛子とダブった。(義母は義母でも・・・)

 箱の中には、大きくて、プルンプルンと紫色に光った粒が。
ピオーネって「ぶどう」かぁ・・・。
思えば、私たち夫婦、なんて次元の低い会話をしていたんだろう。(*^_^*)
中学の社会科の時間に、ペルー沖で大量に水揚げされる魚は?の問いに、
「アンチョビ」
と記入しつつ、その直後、それが鰯と知ったあの時の感傷によく似ている。

 結局、プレゼントにははずれたものの、義母からいただいたとれたてピオーネに舌鼓を打つ、幸せ者の私たちであった。
娘たちは、指もTシャツの胸元も紫色に染めていたのは・・・言うまでもない。



2歳の娘が1等くじ              1999.11.2

気がつけば11月。今年も残すところ2ヶ月である。
今日は、次女のNORIの手を引き、SOUを負ぶって郵便局へ行った。
年賀状購入のためである。発売が開始されて二日目と言うことで、混雑はなかったものの、
ハッピを来た若いお兄さんが、特設された売場で迎えてくれていた。

 「あのー、年賀状の購入はこちらでいいんですか?」
ハッピまで着て、『年賀状発売』なんて派手な幟まで立てて、どう見たってここしかないだろう。
 「はい、こちらです。」
そりゃそうだよね・・・と納得したふりをして、
内心、目の前の若いお兄さんとお話をしてみたかったという、不純な動機を隠せない。
買いたい種類は決まっているくせに、あごに手を当てて選んでいる自分が、
どうも憎めないのだ。
 「インクジェット専用ハガキを100枚。」と言っておきながら、
 「あっ、やっぱり120枚、お願いします。」
20枚多いからって、お兄ちゃんが喜ぶわけではなかった。
 「はい、120枚ですね。」
枚数を数えてくれている間に、ふと、目の前の箱に気づいた。
丸い穴が開いている。ややっ、中には△の紙切れが。くじだ!!
何枚以上買った方・・・なんて、決まってるのかなぁ?
まぁ、フツーに考えても、100枚以上買えば引かせてくれるよなぁ。
などと、勝手な決まり事まで作り上げてしまっている。

ハガキを受け取り、支払いを済ませた。お兄さんが、右手を出してきた。
(まさか、握手を求められてるの?)
そんなはずはない。箱の方に手を向け
「一枚引いて下さい。」
(よし来た!)
お兄さんに気を取られていたら、私の左手を引っ張り、
くねくねと退屈そうに体をよじらせている娘。
 「NORI。この中から、一つだけ取って。」
 「(ゴソゴソ・・・・。)はい。」

お兄さんが受け取って、10円玉でごしごし。
銀色の部分がはがれていく。緊張の瞬間である。唾までのんでしまった。
赤い文字が・・・えっ?
 「1等」
(すごい!!でかした、NORI。)
一瞬私は、お年玉つき年賀ハガキの1等でも当たったかのような錯覚にとらわれた。
ワイドテレビ?ビデオ?
 「おっ!」
お兄さんのあまりにも素っ気ない一言が、妙に引っかかったかと思うと、
後ろの長テーブルの上から、目の前に取り出されたのは・・・・、
ジャジャーン。
 『カゴメ デラックスソース マイルド 醸熟1本』

嬉しいのだけれど、心から喜んでいいものやら迷っている私を横目に、
ピンクの紙袋に入れてもらった1本のソースを抱きしめ、
NORIはうれしそうに、帰り支度を始めていた。
(そうだ、喜んでいいはずなんだ。郵便局でソースもらったんだもん。)
改めて、お兄さんの背後に並んである商品を見た。
まだ、上がある。
ちなみに特等は「サラダ油」だった。環境にやさしい、詰替用の・・・。
さすが、郵政省。

今月の懸賞運を占うべく、娘のさい先の良い幸運だった。
だけど、ミニロトを大きくはずしたパパは、さっさと深い眠りについている。
ママの懸賞の行方は・・・。




出会うべくして出会った      1999.11.25

 先日、たまたま目にとまり、 女性雑誌『Como 12月号』 を購入した。
3児の母は、女性誌なんてじっくり読む時間も無いくせに、
たま〜に、「フッ」と、独身時代の自由を買い戻すかのごとく、手を伸ばすのである。
しかし、おチビちゃん二人連れで本屋に入るのも遠慮で、なかなか行けないのが現状。
今回の雑誌購入先も、近所のスーパー。(いかしてるぅ。)

 今月の家計のやりくりに、衰退しかけた脳細胞を奮起させている中での、
女性誌
「540円」の出費は痛い。だが、そんな時、

 「そう言えば、この前ビールも当てたことだし・・・。」

なんて、
『懸賞を家計の足しになんて考えない』といっている割には、
矛盾したお気楽な思考で、いとも簡単に、購入に踏み切るのである。

 ついでに付け加えさせていただくと、
やはり、表紙に、興味のある特集記事の活字が踊っていないと、
専業主婦の財布の紐は堅いのだ。
この12月号の、つい財布の紐をゆるませるに至った表紙の記事とは、
【うちのクリスマスがいちぱんあったか!】でも、
【カンタン!クリスマスケーキ】でもなく、

「ママたちの知らない子供たちの『いま』」であった。(結構まともだったりする。)
同時に、
プレゼント107名も、それ以上に気になった事実は、隠しますまい。

 子供が昼寝中、雑誌をパラパラとめくっていくと、
モニター募集の記事が飛び込んできた。
  「ややっ、豪華電気製品ではないか。」
エアコン・空気清浄機・電子メール端末・掃除機・・・。
  「わぁお。」
胸が高鳴った。

 希望理由を200字程度にまとめ、アンケートを記入。
年に3回、使い心地をレポートするだけで、商品はそのままお使いいただけます。
  「よぉーっし。」
 右手の拳を、下から目の前に持ち上げ、いつもになく気合いの入ったガッツポーズを作っている自分が、ちょっとかわいい。

 私は既に、
空気清浄機に気持ちを奪われていた。
次女の
アトピーの原因の一つが、『ハウスダスト』だと判明したばかりだったからである。
以前主人とも、その必要性について話し合ったが、
家の外用の小ぶりな物置も、玄関から駐車場にかけての通路に敷く砂利すら買っていないのに・・・と、あえなく却下された。
 諦めきれず、
  「来客中のたばこの煙も気になるしぃ〜・・・」
なんて、今時の女子高生みたいな尻上がりの捨てぜりふも、
換気扇の下でモクモクしている主人の耳には届かなかったようだ。
 これは、出会うべくして出会えたチャンス・・・とばかりに、
私は、せっせと一太郎を立ち上げて、レポート200字に全力を注いだのである。
結果は2月号発表のはずが・・・。

 つづきはまた明日。(有馬稲子風に・・・NHK「あすか」の見すぎやっちゅうねん。)

モニター当選か・・・?

1999.12.2.

 雑誌「Como12月」のモニター募集の記事に飛びついた私は、
せっせと希望理由書を作成して、投函したのだった。
結果は、2月号誌上・・・のはずだった。
 1週間後・・・ポストになにやら大きめの茶封筒が。『Como編集部』
「ええっ!?まさか・・・。く・・・くうき、せ・・・せい、せいじょ・・・」
舞い上がった。
ポストから封筒を取り出すやいなや、私の脳味噌は、
高額商品ゲットのページの構想を練り始めていたことは、申すまでもないっしょ。

いつもなら、玄関から数歩で到達するリビングまでの距離を、
わざわざ「ツッタツッタ」とスリッパを鳴らしながら、
小刻みにスキップまで踏んでいる。
体の中に流れているBGMは、なぜかしら「花の子ルンルン」

ペン立てから、ハサミをとる。
茶封筒をテーブルの上で、「トントン」と2回。
中身を切らぬように、何だか慎重になっている自分が、
レコード大賞か、有線大賞の発表をする司会者のように思える・・・
緊張の瞬間である。
「ダラダラダラダラダラダラ・・・・・・」
ご丁寧に、ドラムの音まで鳴り響いている。
「パシッ!」(※工作ばさみの音)

「・・・・・・・・・・。な、なぬ?」

何だか分厚い綴りの表紙には、
『アンケートのお願い』と書いてある。
『当選のお知らせ』じゃないのかい?
もう一人の私が、耳元でささやくのだが、
どうやら、違っていたようだ。
空気清浄機が、音をたてて崩れていった。

3月号の企画
「花粉症 私たちはこう乗り切っている」
なるほど、エアコンでも、Eメール端末でもなく、
空気清浄機を希望した人の中から、原稿を集めるには、
もってこいの内容だぜ。
「してやられた!」と思いつつ、読み進む。
「なになに?返送下さった方には
薄謝として、後日粗品を・・・。」

瞬間、私は『アンケート対象に選ばれただけでもラッキー』へと、
見事に転身を遂げているのである。
ご丁寧に、粗品返送用の空白の宛名シールまで同封してある。
締め切りも迫っているし・・・とっとと、アンケートにとりかかるのである。
そして、わざわざ郵便局まで出かけていく。
ファックスでの回答可・・・とは書いてあるが、Eメールは受け付けていない。
心の中で文句を言いながらも、
「薄謝」を期待して止まない、今日この頃である。
もちろん、空気清浄機も諦めたわけではない。
買わなくていいはずの3月号を、きっと買うであろう自分を、
客観視する私がいた。

20万分の1の確率                  1999.12.13

 12月に入り、まだヒットのなかった私。
正直、この出足の悪さに落ち込んでいたとき、
M市に住む友人からメールが届いた。
 「元気?寒くなりましたね・・・云々。(中略)とうとう来たよ!高額賞品ゲット。」
なになに。私を置いて、どうしてどうして。

 以前、メール交換を始めたばかりのご近所さんにも、
「懸賞、我が家も最近始めたんです。」
と、意気投合した直後、
「やりました!!ドリームキャストです。」
「またまた、やりました!!ビール詰め合わせです。」
(このビールは、飲めないからどうぞ・・・と、おすそ分けして頂いたりして。)
私の周りでは、密かに天使がが舞い降りていた。
シャカリキになっていたはずの私は・・・頭打ち。

それがまたまた、高額賞品ゲットという友人が現れた。
置いてけぼりをくったみたいだなぁ・・・と思いつつ、
メールを読み進む。

 「ところで、とうとう来たよ。
 読売新聞の懸賞応募でなんと、
 東芝のDyna-Book 2450(ノートパソコン windows98 office2000付き 64MB)が
 20余万通のなかから当たりました。1等だったみたい。たぶん特賞は車だった気がする。」

なになに?ノートパソコン?

瞬間私は、鳥肌が立った。
まさか、自分の知り合いに、こんな高額賞品を当てる人が現れるなんて、
その事実を受け止めるだけの、心の余裕がなかったとでも言おうか・・・。
ゾクゾクと、その電気はしばらく体の中を駆けめぐっていた。

彼女曰く、
当たったのは、全日本コーヒー協会による
『コーヒーの日』記念オープン懸賞なんだそうだ。
そのパソコンは、なんの前触れもなく突然送られてきた。
最初、宅配の不在票が入っていて、
「パソコン(精密機器)」と書いてあったので、
「まさかねぇ。」
と思ったそうだが、そのまさかだったらしい。

彼女は、つい先日デスクトップをかったところだったそうだが、
数段、ソフトも充実していて、立ち上がりも早いノートに、
感激している様子。

「宝くじでも買おうかなぁ?」と、締めくくってあった。
絶対買うべきだと思うよ。

彼女には先月、金城武主演の映画チケットを、
「代わりに観てきてよ!」なんて、送ったところである。
私と同年代で、現在もなお勉強を続けている。

20万分の1の確率で当選した彼女。
2000年には、きっと、すばらしい出会いも待っていると確信する。
「その鳥肌の立つような興奮、私にも分けて欲しい。」
と伝えたところ、
私の母の名前で応募した、
「杉良太郎ディナーショー」が当たったみたいだ。
ノートパソコンと杉様の流し目・・・
あなたなら、どちらを選びます?

1枚のハガキが7万円の・・・              1999.12.26

1枚のハガキが、思いがけず「大物スターのクリスマスディナーショー」に化けてしまった。
ある日のTV
  「番組より、皆様に素敵なプレゼントのお知らせです。」
いつもの通り、プレゼントの言葉に条件反射。画面に目をやる。
  「杉良太郎クリスマスディナーショーにご招待します。」
  (な〜んだ、いらんいらん。)
そう思ったくせに、私の頭の中にフッと母の顔が浮かんだ。
とたんに私は、いつもの要領でハガキを書いていた。
 
そんなハガキを出したことは、すっかり忘れていたある日、母から電話が・・・。
  「ちょっとぉ、あなたの仕業?」
  「えっ?何のこと?」
  「今、○○放送から電話でねぇ、
   『おめでとうございますぅ。杉良太郎ディナーショーに当選されました。
    早速チケットをお送りしましたので・・・』って。
   お父さんと、『これはきっと騙されとるよ・・・』って言うとったんやけど、
   も・・・もしや、あなたの仕業かと・・・。」
  「んあぁ〜、あれ?当たった?良かったじゃん。ハハハハッ・・・。」
  「良かったじゃんじゃないわぁ、こんな忙しい時にぃ。私、行かれんよぉ。」
  「ふぅ〜ん。じゃあ、誰かにあげれば?喜ばれるよ〜きっと。」
  「うん、そうするぅ。じゃあ。」

恐らく、チケットはどなたかの手に渡るもんだと思われた。翌日。

 「もしもし〜っ。どうしよう、どうしよう。」
また、母の一段とテンションの高くなった声である。
  「なにぃ?」
  「届いたよ、届いた。今日。早速ぅ。」
  「あぁ、そっ。」
  「それがねぇ、A席35000円よぉ〜。しかもペア。2枚よ2枚。」
さっきから、2回繰り返してばかりである。繰り返さなくても聞こえてるっつーのと思いつつ、
  「2枚?お一人様かと思ってたんだけど。よかったじゃん。」
  「ねぇ、どうしよう。」
おいおい、誰かに譲るんじゃなかったのか?
母はすっかり、35000円のA席という思いがけぬ豪華さと、
もしかしたら一人ぽっちじゃないという好条件に欲が出て、
徐々にその気になっているらしかった。
  「暮れに仕事が忙しいのは、これからも毎年のことだしさぁ、
   あぁそうだ、お姉さんにでも頼んでみたら?
   一緒に食事して来るつもりでさぁ・・・。せっかくじゃん。行っちゃえば?」
その言葉を待っていたかのように、母はあっさり、
  「そうよねぇ。日曜日、予定がないかどうか電話してみようかぁ。
   でも、着ていくものとか・・・この頭じゃあねぇ・・・。」
おいおい、服とか考えちゃってるよぉ。
この“切り替えの早い、単純な脳味噌の構造”は、母親譲りだったことを、
改めて自覚させられる。
結局母は、半ば強引に長男のお嫁さんを誘い、
A席ペアのディナーショーにでかけたのである。いざ出陣!!

女に戻った母 57才         1999.12.27

トゥルルルル・・・・。
  「もしもしぃ〜っ。行って来ましたぁ。本当にありがとうございましたぁ。」
母からである。おいおい、今日は娘に対して丁寧語で始まっているぞ。
  「よかったよぉ〜っ。素敵だったよぉ〜っ。あんないい経験、二度とないかもぉ。」
電話の向こうの母の瞳は、間違いなくハート型になってる。こ・・・こわい。
  「あのねぇ、握手してもらってねぇ・・・。みんな軽く握手してるんだけど、
   『こんなこと二度とない』と思って、両手でギュッと握っちゃったぁ。」 
  「そ・・・そぉ。」
何とか頑張って化けみても、
おそらく実年齢にしか見えないであろう、ボリュームたっぷりのおばさんに、
両手でギュッと手を握られた杉様が、お気の毒でならない。チーン。合掌。
  「その手がねぇ、また柔らかくてねぇ・・・。」
(うわっ・・・かなりいっちゃってる。)
  「そ・・・そう。でも、結構じいさんだったんじゃないの?小じわとか気にならなかった?」
  「うううん。ぜーんぜん。素敵だったってば。」
(そんなムキになるなって。いつから、ファンになってんだぁ・・・この人。)

素敵、素敵を連発して母は、何十年ぶりかに女の顔を取り戻したようだった。
母の話によると、
A席でも一番前で、42000円S席と1mも離れていない、いい場所だったらしい。
しかも、大きな花束を足下に置き、
大きなエメラルドをダイヤで囲った指輪をさりげなくした、
いかにも品の良いマダムがすぐ前のS席にいらして、
杉様も近くに来るわ、流し目するわで、とっても得した気分だったとか・・・。
ちなみにそのマダム、やはりただ者ではなかったそうで、
あとで、「橋本高知県知事の奥様が・・・」と紹介されたそうである。ふむふむ。

そんなこんなで、私は、
電話で何度も「ありがとう、ありがとう。」を繰り返され、
今まで、親にこんなに感謝されたことはなかったなぁ・・・と、
しみじみ、この幸運に胸を熱くしたのであった。
ちょっとした親孝行ができたことに満足しながら、
母の杉様熱が、いつまで尾を引くのか妙に心配でならない。
  「母よ!また今度・・・なんて、甘い期待をするでないぞ。よいな!」

懸賞当選の余波・・・周りへ      2000.2.20

 先月、姉(年末、半ば強引に母に誘い出され、まんまと
「杉良太郎ディナーショー」につき合わされてしまった兄のお嫁さん)から、メールが飛び込んだ。
 「ディナーショーの会場だったホテルから、封書が届いたの。何かの案内だろうと思って封を開けると、な・・・なんと、
温泉入浴券と、バイキングランチペアご招待券だったよ。今度は、実家の母でも誘って行きたいと思います。これもみんな、ふーさんのお陰。ありがとう。」

 なんて嬉しい知らせだろう。よくよく話を聞いてみると・・・
昨年暮れ、杉良太郎のディナーショーに行った際、テーブルに
アンケート用紙が置いてあったそうな。いかにもバイトって感じの若い子が、慣れない手つきで、完全に冷めてしまった料理を、モタモタと運んで来るものだから、
  『タダで来たんだしなぁ。』
  『400人ものディナーなんだし仕方ないかな?』
  『みんな、料理よりも杉様お目当てで来ているんだしなぁ・・・。』
と自分に言い聞かせつつも、
さすがに杉様のファン層と言っては気の毒すぎる年齢の姉にとっては、
そういう全てが、何とも残念に思えたんでしょう。
  『ええいっ。』とばかりに、姉は細かくアンケートに記入して帰ってきたのだそうだ。
 その
姉の真摯な(?)姿勢が功を奏したのか、ホテル関係者の目にとまり(?)、
これは大変とばかりに、慌てたホテル側からの、名誉挽回の意味を大いに含んでいたであろう、
思いがけぬご招待・・・と相成ったわけである。

 昨夜のこと、その姉からрェ・・・。バイキングランチの話かな?と思いきや・・・
  
『ホントに届いたよ〜。サントリーミレニアムビール、1ケース。』
  『はて?』
 そうだった。昨年既に、我が家で1ケースゲットしていたビールのプレゼントが、
再び目にとまったので、姉の名前を借りてハガキを書いたのだ。
メールの返事を書くとき・・・
  
『PS. もし、近々ビールが届いたりしたら、心配しないで下さい。
   私の仕業ですから・・・。お名前、お借りしました。』

と、断っておいたヤツだ。どうやら、ホントに当たってしまったらしい。
電話の向こうで、ボソボソと兄が文句を言っている。
 
 『どうせ当てるなら、キリンにしてくれ〜っ。』

 こうして、我が家の懸賞運は、外へ外へと向いて流れているようだ。
一緒に出したハガキは、ボツになってしまったのか・・・
我が家への宅配はやって来ない。ひゅーるるるるるるる・・・・。

声をかけられる私
                     
 2000,5,31 

ネットママが増え、情報が早くなった。しばらく会ってもないのに、
  「○○くん、今日は風邪でお休み!」
  「○○ちゃんは、今日、幼稚園でこんな事があったみたい!」
その日のうちに情報が行き交う。だから、
  「お子さん達、体調悪いの?様子はどお?」なんて、
お見舞いのメールを出したり、もらったりはしょっちゅう。
あぁ、なんて便利な世の中になってしまったんだろう。

先週金曜日の夕方、地方の情報番組のプレゼント当選者5名の中に、
私の名前が・・・。
  「やった〜!\(^o^)/」
久々のゲットに、飛び上がってしまった。
これというのも、友人MARUちゃんのお陰。
ネットママの1人MARUちゃんが、先週の当選者の中に入っていたのだ。
名前を見つけ、早速、
  「プレゼント当選してたね。おめでとう。」
ってメールしたら、
  「感激〜!見てくれた?」
と、お返事。
私のお尻にも火がついて、
  『よ〜し、来週のプレゼントは私がいただきだぃ!』と、
すぐにハガキを書いたのである。
で、その通り、その翌週のプレゼントをゲットしてしまった。なんて幸運。
早速、MARUちゃんからも、他に二人の友人からも、
『おめでとうメール』 『みたぞメール』が飛び込んできた。
(みんな、狙っている番組は同じなんだなぁ。)

その翌日のこと、何気なく、近くのスーパーで買い物をしていたら、
背後から、私名を呼ぶ男性の声。
  「ぬぬっ?この辺に、私の名前を呼んでくれるような男性はいないはずだが。」
と、ほんの少し、妙な期待をしつつ振り向くと、
隣のレジに並んでいた、宅急便のおじさんであった。
ちょっとがっかりしながら(何を期待していたんだろう)、笑顔で軽く会釈をすると、
こちらが「こんにちは」とも、「あぁ、どうも。」とも言わないウチに、
間髪入れずに、おじさんが続けた。
  「TVでまた、なんか当たっとったろ〜っ。」
  「ああ、は・・・はい。    (・・ゞポリポリ   」
(さすがにちょっと恥ずかしいよ、おじさ〜ん。声がでかいもん。)
  「いやぁ、偶然TV見とったらねぇ、名前が出て、ビックリしたわぃ!」
  「(^_^)(^_^)(^_^)(^_^)( ^ _ ^ )」
  「また、宅急便で来るかもねぇ。」
そうそう。このおじさん、よく、賞品を届けてくれるので、
私がかなり懸賞好きであることを、よ〜く知っていらっしゃるのだ。
届けてくれるときも、
  「また何か当たってますよ〜。○○TVからです。」
なんて、にこやかに届けてくれるのだ。
缶ビールひと箱届けてくれたときは、さすがに、おじさんも興奮しいてた。
おじさんまで、TVを見て感激してくれたかと思うと、
なんだか、頑張る気になって来ちゃったから、
私も、かなり単純だよなぁ。ハハハハハ・・・・。

友人からならまだしも、宅急便のおじさんからも声をかけられるようになり、
嬉しいような、気恥ずかしいような・・・そんな今日この頃なのだ。

午後の紅茶は何処へ・・・?                   2000,7,8

 今朝の朝刊5面に、こんな記事を発見した。
『配達荷物714万円相当盗んだ容疑』

 記事によると、松山南署が7日、勤務先の配達委託荷物を盗んだとして窃盗の疑いで、
23歳の男を書類送検したとのこと。
松山市内の運送会社の運転手として勤務していた、99年10月〜今年4月29日までの間、
計11回にわたって荷物計98点を盗んだ疑いだとか。
 その男、金目のものは質に入れて、換金していたらしい。なかなかの強者!

 こんなちっぽけな記事、普段なら何気なく読んで終わるのだが、
なんとなく、そうはいかない理由がある。
 5月最終週、愛媛朝日放送の情報番組で、
午後の紅茶1ケースプレゼントに当選し、
『当たってましたね』なんて、周囲からも声をかけられながら、
七夕を過ぎた今になっても、まだ、その賞品が届かない。
 

 今回捕まったその男は、5月16日には逮捕されていたと言う。
私のプレゼント当選発表があったTVの放映は、
確か5月の最終金曜日だったから、時期的には、ぎりぎり関わりがないはずだが、
なんだか私の気持ちはおさまらない。
こんな事が、水面下で行われている可能性があるという事実に、
驚きと怒りを隠せない。

 知人の話によると、
大手食品メーカーが大々的にキャンペーンを行うレアものは、
たいてい、『発表は発送をもって変えさせていただきます。』となっている。
例えば
BOSSジャン(缶コーヒーBOSSのクローズド懸賞で当たるジャンパー)
などは、配達業者の兄ちゃんたちの間では、かなりの狙い目賞品だったとか?
こっそり頂戴している悪人も、一部存在するんたという。本当かなぁ。

 もしも今、私が、こんな事件の渦中にあったら、
『懸賞で当たったはずの賞品』なんてものは、
一体、だれが責任をおうんだろう。運送会社?犯人?TV局?
それとも、事件に巻き込まれたから仕方ないですね・・・って、
すまされるんだろうか?とっても気になる。考えたら眠れなくなりそうだ。 

 実は、同じ番組で、私より前の週に当選した知人も、
今だ、賞品が届かないと言う。
ううむ。
私の午後の紅茶は、一体何処へ?
これは、TV局の方針に問題があるのかなぁ。
あまりの遅さに、番組のHPに質問メールを送ってみたが、
なんの返事もこない。

 兎にも角にも、こんなモヤモヤを抱えたまま、
また、明日から『午後の紅茶』を待ち続けるのである。
この結末に、乞うご期待!

*** 午後の紅茶 ***

 結局、午後の紅茶は、TVで当選発表があって3ヶ月も後、
うやうやしく、送られてきたのである。
プレゼントは、某地方TV局なのに、発送元は商品のメーカー。
東京からであった。
 「ご当選おめでとうございます」から3ヶ月も経つと、
喜びも半減するものですね。