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口腔癌について
口腔癌とは口の中およびその周辺にできる癌のことで、できる部位によって舌癌、歯肉癌、口唇癌、頬粘膜癌というふうに呼称します。日本における口腔悪性腫瘍の発生頻度は高くなく全悪性腫瘍の約1%といわれています。ちなみにインドでは口腔咽頭癌が全癌の34%を占めるなど地域、風俗習慣によってその発生頻度は大きく異なります。
癌の症状についてですが、口の中を見て一部が掘れこんでいてその周囲が固く、一見きたない感じをうけるものは要注意です。とはいっても掘れこんでいるものすべてが癌というわけではなく、むしろ頻度からして癌であることの方が稀なのですが注意は必要です。もうひとつ口腔癌に特徴的な所見があります。それは、白斑(はくはん)です。白斑というのは口の中の一部が白くなっているものの総称で、単に入れ歯が強くあたって白くなっているものもあれば癌ではないが癌化する可能性のあるもの、本当の癌であることもあります。これもまた癌である場合は稀で、癌であっても白斑だけの場合は早期のものです。ただ、舌のつけに何の原因もなくできた白斑は癌の可能性が高いといわれています。
癌の治療の第一選択は手術摘出で、癌組織をリンパ節を含めて拡大摘出します。口腔癌の場合、摘出部が顎骨、顔面におよび、術後、咀嚼障害、顔貌の変形などの後遺症を残すことがありますが、最近は顕微鏡を用いた移植技術の進歩により、これらの後遺症が少なくなってきています。
口腔癌の大部分は口の表面に発生しますので、他臓器の場合と異なり、直接見て触ることができます。ということは、注意さえしていれば、早期発見、早期治療が可能です。どうもおかしいなと思われる方は耳鼻科、外科、歯科口腔外科を受診してみてください。
舌
口唇
頬
歯肉癌
舌初期癌
頬粘膜・歯肉白板(白斑)症
写真提供; 大阪大学歯学部第一口腔外科