富貴蘭とは山風蘭の中から変異種、斑入りをを選別し、銘名したものを言います。
民家の庭先の柿、楠などの大木に張り付いている着生蘭です。
夏の夕暮れに放つ甘い香りは、一日の疲れを癒してくれます。
大木の下から風蘭発見と思いや、ノキシノブだったりしますが、最近は見かけることも少なくなりとても残念です。
文化、文政の頃は世情安定により、園芸熱が高まった時代でもありました。
11代将軍家斉が、風蘭の熱狂的な愛好者だった事は有名ですが、その時代にかなりの銘品が発見され今に受け継がれております。
(富貴蘭分類)
1覆輪芸
葉の縁を白や黄色で縁取りした芸
代表品名(富貴殿、満月、羆覆輪、連城丸、西出都、東出都など)
2縞、散り斑芸
葉に縞や、斑を散らせた芸が入る
代表品名(慶賀、幽谷錦、白牡丹、大江丸の縞、都羽二重など)
3虎斑、曙芸
葉に虎のように斑がまだらになって入る
出芽が白くぼやけたようにのびる
代表品名(金牡丹、豊明殿、唐錦、花衣、霊峰、白雲閣など)
4葉変り
豆葉、熨斗葉、湾曲葉、甲竜葉
代表品名(玉金剛、麒麟丸、淀の松、天玉宝、弁慶丸、青海など)
5花変り
通常は白い花が赤花、緑花、黄花、段咲き、天咲き
代表品名(朱天王、猩々、翡翠、翠華殿、桃源、春及殿、花祭など)