ギラン・バレー症候群(Guillain-Barre Syndrome)


本疾患は,運動神経障害を主症状する急性脱髄性多発性神経根炎(あちこちの末梢神経の炎症が急に発症)です。原因として免疫学的機序が考えられていますが,未だ不明です。本邦では10〜20歳代の男性に多い様です。ウイルス感染症(感冒),ワクチン接種,外科手術後あるいは悪性腫瘍に伴って起こる場合があります。
 

  • 診断

  • 左右対称の運動麻痺が両下肢から始まり,次第に上肢に及び四肢麻痺に至ることが多いようです。感覚障害はないか,あっても軽微です。症状は4週間以内にピークに達した後,2〜4週後に回復し始めることが多いようです。回復は概ね良好ですが病初期より運動麻痺が高度なもの,呼吸管理を要するほどの呼吸筋麻痺をきたしたもの,回復期までの期間の長かったものは永続的な運動障害を残すことがあります。また,頻脈,不整脈,高血圧,膀胱直腸障害などの自律神経障害も見られ時に重篤な自律神経障害が死亡原因となりうるので注意が必要です。

    CT,MRI画像では,異常を見いだせません。
     

  • 鑑別診断

  •   急性間歇性ポルフィリア,鉛中毒,周期性四肢麻痺
     

  • 治療

  • 原因が不明ですので根本的な治療法はありませんが,血漿交換療法が行われることがあります。