頭を打ったときには,脳にいろいろな変化が起こります。特に頭蓋骨(頭の骨)の内側に出血が起こると生命に危険を及ぼすことが多いので注意が必要です。このような頭蓋内出血の症状は,頭を打ったあとすぐに起こることも1〜2日,時には数日たってから起こってくることもあります。ですから現在何も症状がなくても十分注意しなければなりません。頭を打った後,元気だった人が急に死亡したりすることがあるのは,このような頭蓋内出血のためです。この頭蓋内出血は 頭蓋骨骨折(頭の骨の骨折)とは必ずしも関係しませんから頭の骨に異常がないからといって安心はできません。そこで,次に書かれたことを良く読んでくださ い。そして手遅れにならぬ前に,患者さんを病院へ連れて行くことが非常に大切です。次ぎのどれかがあるか,または,疑わしいと思われるときにはすぐにご連 絡ください。
*受傷後2〜3か月して(遅くとも6か月以内),頭痛,吐き気,意識障害,歩行障害,視力障害などが現われてきた場合は,慢性硬膜下血腫と言って生命にかかわることがあり,特に中年以降の人に多いので,このような症状が出てきたらすぐに(曜日や時刻に関係なく,遠慮なく)脳神経外科を受診してください。
済生会今治病院
脳神経外科
白石が診察いたします