胎生期において下垂体前葉が形成される過程に於いて,トルコ鞍 内に遺残した嚢胞性組織で非腫瘍性病変である。通常は症状を出 すことはないが時に嚢胞は大きくなり下垂体腺腫と同様の症状を 呈し,手術が必要となる。その場合でも,非腫瘍性病変であるの で,治療は嚢胞液の吸引のみでよく,通常経蝶形骨洞法で手術さ れることが多い。
診断はCTやMRIで行われるが下垂体腺腫との鑑別が困難な症 例もある。
嚢胞内容液は通常白色粘液であるが,黄色,膿状のこともある。
組織学的には嚢胞壁は一層の線毛を持った円柱上皮より成る。
主訴:月経不順,ふらつき
嚢胞内容液:写真のほぼ真ん中の白色の液体が嚢胞内容液です