髄膜腫(meningioma)


  • 基本事項

  • くも膜の表層細胞(meningothelial cell)より発生するため髄膜のある部位であればどこからでも発生する。稀に悪性髄膜腫を見る(全国集計では,髄膜腫全体の約5%)。

     

    手術で摘出した腫瘍の写真
     

  • 症状

  • その発生場所によってそれぞれ異なるが,片麻痺をきたしやすいのは円蓋部髄膜腫,傍矢状洞部や大脳鎌 ,視力障害をきたしやすいのは鞍結節 髄膜腫,聴覚障害は小脳橋角部,嗅覚低下は嗅窩髄膜腫である。その他の部位では非特異的な頭痛のみのことも多く,そのため腫瘍がかなり大きくなるまで発見されないことも多い。
     
  • 診断

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  • 治療

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    1. 手術

    2. 手術による全摘出により治癒が期待できる。しかしながら大きな腫瘍になったり発生部位が頭蓋底部や近くに重要な血管,神経,静脈洞が有る場合には腫瘍細胞浸潤を含む硬膜を残さざるを得ないこともしばしば経験される。よく使用される手術による腫瘍摘出度に,Simpsonの5段階(grade I-V)評価がある。残存腫瘍量と再発率の有為な相関が示されている。
    Grade
    手術内容
    再発率
    I
    腫瘍の肉眼的全摘出に加えて,硬膜付着部および異常骨を切除
    約10%
    II
    腫瘍の肉眼的全摘出に加えて,硬膜付着部を電気凝固したもの
    約20%
    III
    腫瘍の肉眼的全摘出を行ったが,硬膜付着部や硬膜外進展部(骨を含む)に何の処置も加えなかったもの
    約30%
    IV
    腫瘍部分切除
    約40%
    V
    腫瘍生検と減圧手術(腫瘍生検を行っていなくても良い)

    Simpson D:The recurrence of intracranial meningiomas after surgical treatment. J Neuro Neurosurg Psychiat 20:22-39, 1957
     

    1. ガンマナイフ

    2. すべての髄膜腫が適応になるわけではない。頭蓋底部の髄膜腫では手術による合併症の危険も高く,個々の症例を検討してガンマナイフの適応を決める必要がある。